通信制大学編:通信教育とは

Update : 2003.4.6

このページの主旨

 2001年4月から始めた大学通信教育も早いものでもう2年経ちまして、3年次への編入だった私は 無事卒業することができました。
 当初はまったくの一人で、わからないことや不安がすごく多かったのですが、 今では知り合いも増え、色々な情報が得られるようになりました。
 そこでこのページでは、今までを振り返ってみて通信教育とは何か?どういうものなのか? って事を私の理解した中で説明してみたいと思います。
 当然私の行っていた北海道情報大学関しての事柄になっていると思いますし、 主観に基づいて書いてますので、ひょっとしたら偏っているかもしれませんけど、 こういうサイトの特徴上、そのほうがいいですよね。(^^;

 この情報は2001年4月〜2003年3月までの私が在学していた期間内で得た情報を元に書いています。 2003年度から学科名、科目名、単位制度とか結構変わっているみたいですので、情報が古いものもあるかと思います。ご了承ください。。。

2003.4.6 ちると

通信教育とは

文字通り通信制の教育システムです。(^^;
っていうと元も子もないので、細かく説明します。

簡単に言うと、毎日大学へ通わなくても家で勉強して、 学士を取りましょう!っていう事ですね。

入学区分

学生の種類として以下の種類があります。

授業形態

授業の形態には、印刷授業面接授業と2種類に分かれます。
この名前からだとピンと来ないかもしれませんので、各々説明しますと、

単位、成績

学校ですから、単位という単位(^^)でカウントされ、 それにより卒業の是非が決まります。
卒業までの必要単位が●●単位って感じです。
年間何単位でも可能な限り取得でき、年間の最低単位数とか、 最大単位数とかは決まってません。
ですから極端に言うと、最低は0だし、最大は教科数かな?
基本的には、半期(半年)で2単位。全期(1年)で4単位です。
卒論は別にして、普通の教科であれば、2単位か4単位のどちらかです。
半期の教科であれば、スクーリング1回で最終日の試験がOKなら、 単位が取れるって事になります。
全期の教科の時には、取り方は、
 ・印刷+印刷
 ・印刷+面接
 ・面接+印刷
 ・面接+面接
と4種類あります。
4単位の授業で前期、後期ともに印刷授業にした場合や、 2単位の授業で印刷授業にした場合に、レポートの課題が課せられます。
この他に実習が課される教科もあります。

成績は優、良、可、不可とあり、年間通しての成績で決められます。 年間通しての成績は、前期、後期、レポート(実習)の3つで考慮されます。
私の経験では、単純な平均では無いみたいですし、 スクーリングなんかでは、授業中の点も加味されるようで、試験の結果=成績とは また違うみたいです。
で、成績が不可の場合には、その単位は取れなかった(落とした)ことになります。
ただ、前期とれたけど、後期落としたというような場合は、保留扱いとなり、 次年度以降にとれてない後期だけとればOKという制度になってます。
卒業年に落とした単位は追試があるとか聞いたことがありますが、よくわかりません。。。

勉強の仕方

これが通信教育で一番大変な部分でしょう。
スクーリングは別として、印刷授業は授業と言うのは名ばかりで、 まるっきし自習に近いですから。
ただひたすら教科書と学習用プリントを見ながら、 黙々と勉強をしていかないと行けません。

学習用プリント … 年度の最初にもらえる各教科について勉強の仕方が書いてある冊子

プログラミングの勉強だからといって、パソコン与えられるわけではなく、 座学になりますから本当に大変です。
しかもまるっきし基礎ができてなくって、学校で勉強しようって思ってる人だと、 教科によっては、相当苦労するかもしれません。
一応授業なので、一方的ではなく、 専用の用紙を使って担当教官へ質問もできるようになってますが、 情報大といいながらE-Mailでの質問はできなくて、Faxか郵送でとなります。
ですので、疑問に対する回答のラグがとても大きくなり、 とても良いシステムとは思えません。
こればかりは、早くメール対応になる事を望みたいのですが、 スクーリングを受けたある教官は、 メールなんてものは滅多に読まないし返事も書かない。だから自然と来なくなるんだよ。 やはり書面できっちりと送って来て欲しいな。 っていう変わった教官もいらっしゃいましたので、 情報大といえども世の中のIT環境になるまでには、 相当かかるものだと思われます。

結局は、普段はほとんど勉強せずに試験前だけ勉強するっていう、 良くある学生的な状況になる人が多いのでは無いでしょうか?
だからこそ、取りやすい教科はどれ? な教科は? っていう質問が良く聞かれます。
まぁ単位だけを目的としている人が多いので、 それもいた仕方無いとは思いますが、 少なくとも教職課程で先生を目指していらっしゃる方には、 そのような事言って欲しくはないです。

ですので、本来は自分の学びたい教科を選んで、 毎日コツコツと勉強して行くってのがいいんでしょうね。
特にプログラミングとかっていうのは、経験ですから。

とはいって脅しているわけではありません。
バックグラウンドが無い人は、印刷授業で黙々と勉強するのは科目によっては大変ですって 言ってるだけで、そういう人はスクーリングを利用すればいいんですから。
プログラミング系の実習科目は毎年スクーリングがありますから、 そこに通えば、1週間みっちりと勉強できます。
しかしこれもまた、たいして丁寧に教えてくれないとか、 助手としてつく大学院生の出来によるとか聞きますので、 いいか悪いかは言い切れません。

そこで、友達を作る事をお勧めします。
印刷授業ばかりだと、まず友達なんて出来ないかもしれませんけど、 面接授業に行けば、同じ仲間がいるはずです。
そこで、知り合いになれれば、あとはこのITな時代です。 誰もがメールアドレスもってますから、離れててもやりとりできますよね。
そうしていくうちに、友達の友達が友達になりと、 顔は知らないけどメールのやりとりはした事あるっていうメル友が出来上がっていきます。
そうすると、どこかのスクーリングであった時にもすごしやすいし、 お互い聞いたり聞かれたり、或は試験の情報や、違う教科の情報等、 色々と手に入るようになるはずです。
せっかく同じ大学へ通ってる仲間なんですから、 知り合いを多く増やして、一緒に勉強しましょう。

私は今年(2002年度)の前期には、名古屋、静岡、千葉と3回地方スクーリングを経験 しましたが、地方スクーリングは元気の有り余った若いB生の方々が多く、 A生は結構肩身の狭い思いをしてました。 どれがA生かもわかりにくかったですし。。。
そういう中では人と知り合うのは難しいのかもしれません。
もし余裕があるのなら、東京か本学へ行かれる事をお勧めします。
その2つの会場では、ほとんどがA生ですから、仲間も作りやすいですし、 何より静かに勉強ができます!

履修科目の選び方

これには、別に最良の方法なんてものはないですが、参考までに私の選び方をお教えします。
ちなみに教職の方々は必修がきっちりとありますので、参考にはなりません。

まず必修科目を優先します。
これは当り前の事ですが、どんなに卒業単位数をクリアしていても、 必修科目を落としていたら卒業はできません。
次にスクーリング科目
これまた、スクーリングにも最低単位数が決まっていますし、 スクーリングは、日程も限られてるし、教科も限られていますので、これを優先します。
まぁノルマとして年7単位位ですから、3回行けばいいのですが、スクーリングなんて 平日もありますから、社会人だと休めなかったりして行けない時があるかもしれません。
それに、スクーリングとして申請していても、途中で印刷へ振り替える事が出来たりします。 まぁ遠い所だと交通費もかかりますし宿泊費もあるので、費用と単位数と科目の魅力度とで トレードオフするって感じになるでしょうかね。。。
科目によってスクーリング向きな教科もあれば、そうでない教科もありますので、 履修に自信の無い方は、教科書丸暗記型ではなく、実習のあるような教科を優先して スクーリングにまわすとか、学習用プリント集やレポート課題集等をみて、 難しそうな教科をスクーリングにまわすとかしたほうがいいでしょう。

最後に大事なのは試験日程
前期後期ともに試験の時間割は年度最初から決まってます。
同じ時間帯に2,3の教科を同時で試験したりしてますので、 その同一時間帯の教科を取ってしまった場合、 予備日として設定されている違う日に振り替えで試験を受けないといけなくなります。
時間に融通のきく方はそれでもいいのでしょうが、 予備日というのが平日だったりしますので、社会人である私は予備日に試験があると、 それが1教科であっても会社を休まないといけなくなってしまいます。
人によっては、平日はどうしても休めない仕事の時もあるでしょうから、 なるべく避けたい物です。
また、同じ試験日でも1時間目と6時間目のみっていう場合、 すごく時間があいてしまいます。 2、3時間ならともかく、4、5時間も空いちゃいますとさすがに辛いです。
その間時間が潰せる人ならいいのですが、まわりに時間潰す場所もないような 会場の場合はなかなか辛い物があるんじゃないでしょうか?
なので、試験の日程もすごく大事です。
と、これらを考慮しつつ、あらかじめくばられる講義概要の本を見つつ、 自分の興味あるものを選んでいけばいいのではないでしょうか?
まぁ人によっては、
 ・教科書の安い教科
 ・レポート課題の楽な教科
 ・試験の楽な教科
 ・勉強の楽な教科
等々な選び方をしてる人もいますけどね…

ちゃんと履修したい方には、もう一つ大事なこととして、 良い先生かどうかってのも大事です。
良い先生の定義とは、
 ・試験結果を採点後返してくれる。(コメントがついていればなお良し)
   返さない先生、不可だけ返してくれる先生等あります。
 ・レポートに対する評価でちゃんとコメントをつけてくれる。
   なんのコメントもなしに、評価だけってのもあるんですよ。
 ・質問に丁寧に答えてもらえる。
   今までは質問に対してはみな丁寧な返答をもらってます。
ってな感じですが、これこそ体験して初めてわかることなので、 最初っからはわかりませんよね。
私だって、2年しかいないので、わかったときにはもう遅かったりします。。。
これこそ人の情報が役に立ちます。

費用

通信教育の費用っていくらかかるんでしょう?
去年はさっぱり検討もつきませんでした。 費用Logのページを見ていただければ 2年間の私の費用内訳を載せてますの、参考になるのではないかと思います。 2年間で約71万円かかってます。 2年間で泊まりつきで行った地方スクーリングは2回ですので、 それを考慮されるとよいかと思います。 スクーリングや試験での交通費・宿泊費がかかる方は私よりは多くなるでしょうし、 全て通える範囲であれば、私より少なくなります。 とはいえ、周りを見ていると私は2回だけですので少ない方かと思います。 ほとんどの方は私よりは、スクーリングや試験にかけるお金は多いものと 思ってます。

通信教育での北海道情報大学

情報系を学びたいとして通信教育先を選ぼうとした人にはわかると思いますが、 とっても少ないです。
文系(北海道情報大学も文系らしいんですが…)では、まだまだ沢山ありますけどね。
なんで、選ぼうとすると、ここと産能大学位しか 無いのではないんでしょうかね。。。
でも話を聞く限りでは、システム的には遥かに産能大学 の方が進んでますね。 試験の回数、スクーリングの柔軟さ等、やはりあちらの方が社会人向きって感じでした。
本当に忙しく、経営系に重きをおいてもいいって人なら産能大学の方がいいって思いますよ。
ただ、北海道情報大学は、情報系の専門教科はやはり多いです。情報学科があるくらいですから。そういう科目目当ての人であれば、こちらの方がお勧めかもしれません。
ただし、平日休めるとかの柔軟性がある程度ある方でないと、規定年での卒業は難しいかもしれませんけどね。

終わってみて… (2003.4.7)

 長いようで短かった2年間が終わり無事卒業することが出来ました。 一人でひっそりと始めた通信教育でしたが、 スクーリング、コミュニティ或いはこのホームページを通して 知り合いが出来たことが一番大きかったことだと思います。

 元々電気工学科の卒業で、それから社会に出て十数年技術屋をやってきてますので、 大学の情報系の授業というものは、それほど大変だったとは言えません。 しかし、経営系の授業はなかなか面白いのもあり、トータルで見たら、 この2年間で得られたものは結構あると思っています。

 と、誉めることばかり書きましたが、ネガティブな部分も多くありました。 まず社会人をターゲットにしている通信教育でありながら、 社会人に優しくない部分も多かったり、 また、所詮学校ですから、典型的な「お役所仕事」であったり、 授業は授業で、純粋な勉強ではなく、単位を取ることを目的としなくては いけないって部分です。 広い範囲のうち一部の部分のみを執拗についてくる教科、 なんの勉強もしてなくても、当日テキストもって試験受ければ通る教科、 教える意欲のない教科等々。。。

 とはいえ、私が学生だった頃は、勉強意欲なんてあんまりなかったですから、 同じ境遇にいたとしても、こういった不満は出て無かったかもしれません。 やはり、自分が働いて稼いだお金をはたいてるんだ!っていう自覚があるから、 こういった不満も出てくるんじゃないかなって思ってます。

 先にも書きましたが、この2年間で得たものは沢山あるとは思います。 ですが、正直言って、払ったお金を考えると効率が良いとは言えないでしょう。 満足しきれてないという思いと、職場での劣等感から自分では まだまだ勉強が足りないと思ってます。 色々考えましたが、この4月からまた学校へ行くことにしました。 大学院ですので、次のステップと言ってよいかと思います。

 通信教育メモとしてやってきた「社会人学生体験記:通信制大学編」は、 このコメントを持って最後の更新となるかと思います。 ずっと見守ってこられた方々ありがとうございました。 またよかったら、「社会人学生体験記:インターネット大学院編」にも おつきあいくださるとうれしく思います。


P.S.
 このコメントも、途中で何回か更新してきました。 その時に感じたことがわかるので、残しておけばよかったのですが、 残念ながら直前のコメントしか残ってません。 参考までに、1年半経った後に書いた直前のコメントを以下に載せておきます。

1年半経ってみて… (2002.10.30)

はやいもので今年の前期も終わり、後残すところは後期の試験のみで卒業という時期になりました。
最近の試験、スクーリングを見てると、同期な人たちが目に見えて減っている気がします。
様々な理由から挫折していったのでしょうか?
元々工業(電気)系を卒業し、仕事でコンピュータを使っている身なので、 履修した科目はみなそれなりに土台がありますし、大学の授業程度では 仕事で必要とされるレベルよりははるかに低い事も多かったので、 私にとっては楽だったと言えるでしょう。
でも、わかっていることを習っても仕方ないので、経営系を多めに取ってみたり、 情報系でも普段仕事とは関係ない科目を選んだり、自分なりに考えたつもりです。
それでもこの程度の成績が取れるのですから、ちゃんと勉強さえすれば、 誰でも卒業はできると思います。
平日に試験やスクーリングがあるのでそれはクリアできないとダメですが。。。
それでも難しいって言われる方は多いと思います。実際にスクーリングで周りを 見ててもそう思います。
でも、それは単に考え方がわかってないだけで、決してレベルが高いわけではないっていう 教科がほとんどです。
家で一人で黙々とやろうとすると、そういうとこで詰まるんでしょうね。
かといって、スクーリングでも教え上手な先生は非常に少ないですし。。。
そこが一番の難関かもしれません。
とにかく、レポートや試験前で慌てることなく、毎日とまではいいませんから、 余裕をもって勉強にとりかかり、わからないところは、ばんばん質問していく。 ってするくらいの努力は必要だとは思います。

学校に対してもたくさんの不満があります。
情報大っていいながら、インターネットをほとんど活用できないとか、 手続きが面倒で冗長だったり、記述がわかりにくかったり、 各科目で教える内容に統一性がなかったり。。。
それだけでなく、スクーリング日程、試験日程、時間割、先生の教え方等々 数えられないくらい。。。
でも、泣き寝入りすることなく、文句いう事も大事です。
私もメールなり口頭なりで何度か要望や質問を出しています。
日記を読んでいらっしゃる方はわかると思いますが、先日の「知的所有権論の文字数問題」も、 泣き寝入りすることなく対応したことで発覚したわけですから。
まぁ中には、無謀な要望を出す奴もいるんですけどね。。。
それとは違って、ちゃんと理由があるような勉強する権利はどんどん主張していきましょう。
同志の方々!今後もがんばっていきましょう!


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